QSPEC×ヒューマンアカデミー クリエイティブデザインコンペ初の優勝者「小池じぇい氏」に訊く、「がお。」に込める思いとは。

ヒューマンアカデミー様と共同で実施させていただいた、クリエイティブチャレンジコンペにおいて、小池じぇい氏が初の優勝者に輝きました。

今回、小池じぇい氏にクリエイティブコンペに臨むにあたりどんなことを考えながらデザイン制作に至ったのか、どんな思いを持ちながら取り組んだのかをインタビューさせていただきました。

日ごろデザインを学びながら夢に向かって進み続ける小池じぇい氏の思考やデザインにかける思いについて、触れていただけると幸いです。

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ーー応募しようと思った理由、モチベーションは何でしたか?

きっかけは学校の先生からの紹介です。もしこのコンペで1位を取る事が出来れば商品化されるという話を聞き、「私の絵が使われた商品…?欲しい!」と思い、応募しました。

ーー応募作品(今回の受賞作品)のテーマやストーリーについて教えてください。


もし商品化されるとしたらやはり思い入れがあるイラストが良いと思い、自分の創作キャラを描くことにしました。

その上で、「どうやってうちの子を魅せたら良いのか」について向き合いました。

よく商品化されてるイラスト入りのマウスパッドは、キャラの可愛さを全面的に押し出したものや、スタイリッシュでカッコイイものが多いイメージだった為、どちらかの路線で行こうと思いました。


そして、私の絵柄の特徴であるパキッとした塗りやシャープな線を活かすにはやっぱりスタイリッシュ路線でしょ!と考え、最終的にこの路線へ進みました。

ーー今回のデザイン『がお。』にはどんなテーマ・コンセプトがありますか?

タイトルは「とにかく分かりやすくシンプルに!」という思いで決めました。
私はあまり記憶力に自信があるタイプでは無いので、短いタイトルの方が覚えやすくて好きなんですよね。

イラストも「がお〜」って感じですし、ピッタリかなと思いました。あと響きが可愛いと思い、このタイトルに決めました。

ーーキャラクター・モチーフの設定や配色にこだわった点はありますか?

「がお。」で描いたキャラクターはモンスター娘なのですが、この子だけだといまいち世界観が掴みづらいかな?と思ったので、ドラゴンも配置して、ファンタジーな世界を演出しました。このおかげで絵のコンセプトも定まった感じがします。

配色に関しては応募要項にネット投票があると描いてあった為、遠目で見ても目立つようにコントラスト強めでビビットなカラーを使いました。それに合わせ服装も考えています。

ーー作品を手に取った方、これから使う方に伝えたいことはありますか?


本当にありがとうございますと何百回も言いたいです。応募のきっかけとかでも分かる通り私は自分の作品に対する愛が強すぎるというか、キャラクターに対し親心を持っているので、少しでも気になってくれたという事実が嬉しくてしょうがないです。ありがとうございます。

ーー同じようにデザインコンペに挑戦したい人へのアドバイスがあればお願いします。

これはこのコンペに参加してみて私自身感じたことなのですが、大事なのは画力よりも他の人が自分の絵を見てどう思うかを考えることなのではないかと思います。

もちろん画力が大事じゃないという訳ではありません。上手い絵ってそれだけで目を惹かれますからね。でも、画力というのはあくまでも評価のポイントの1つであって全てでは無いと思います。

私は画力に関しては私よりも上手い人が沢山居ることが分かっていたので、他の点で頑張ることにしました。例えば、購入層に刺さるのはどういう絵なのか、自分の絵柄を活かすにはどうすれば良いのか、世界観は伝わるかどうか、記憶に残りやすいデザインか等です。

そうして臨んだコンペ、案の定上手い人が沢山居て震え上がりました。でも優勝することが出来たのは、私が試行錯誤した点がちゃんとユーザーに伝わったからなのかなと思いました。

私はプロではなくしがない学生に過ぎないので、私の言うことが全てでは無いですが、少しでも他の方の参考になれたらと思います。

ーー最後に、実際にマウスパッドの形状・サイズに合わせる上で気をつけたポイントは?

形状が正方形に近い形だったので、迫力を出すのが大変でした。正方形の絵ってどうしても安定感が生まれがちになってしまうので…。

でもドラゴンがこっちに迫る感じにしたり、女の子のポージングを不安定な感じにしたりなど、色々試したことで何とか迫力が出たんじゃないのかなと思います。出てると良いな…。

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貴重なお時間をいただき、小池じぇい氏がデザインに向き合う上で大切にされている思いを伺いました。

同じようにデザインに向き合っている方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしていただければと思います。

また、ゲーマーの方に向けて、今回小池じぇい氏のデザインを使用させていただけるということで、マウスパッド、マウスソールの品質を徹底的にこだわり、誰が触れても心地よいと感じていただけるような素材を使用し、作成いたしました。

見ても触っても楽しめる商品に仕上がっていると思いますので、ぜひ手に取っていただければ幸いです。